A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)は、2021年11月にA$AP Relli(エイサップ・レリ)を銃撃したとされる事件で、すべての罪状について無罪判決を獲得した。
本裁判は2024年1月24日に開廷し、約3週間にわたる審理が行われた。そして、2月14日(金)に裁判が結審し、2月18日(火)に陪審員団が約3時間の審議の末、最終決定を下した。
無罪判決が下された瞬間、法廷内には歓声が響き渡った。ロッキーは喜びのあまり法廷の仕切りを飛び越え、最前列に座っていた家族と熱い抱擁を交わした。
裁判所を去る際、ロッキーは陪審員に対し、
「俺の人生を救ってくれてありがとう。正しい判断をしてくれて感謝している」
と感謝の意を述べた。
リアーナも裁判を見守る――家族での出廷が話題に
裁判期間中、ロッキーの恋人であるリアーナも断続的に法廷に出席していた。
特に2月13日(木)には、彼女とロッキーの息子である2歳のRZA(リザ)と1歳のRiot(ライオット)も初めて姿を見せ、家族全員がロッキーを支える姿が印象的だった。
「本物の銃か?それともプロップガンか?」――争点となった証拠
この裁判の鍵となったのは、ロッキーが使用したとされる銃が本物だったのか、あるいは小道具(プロップガン)だったのかという点であった。
検察側は、ロッキーが半自動拳銃による重罪攻撃の罪で2件起訴されたことを強調し、有罪となれば最大24年の禁錮刑が科される可能性があった。
ただし、検察は8〜10年の懲役を求刑する予定だった。
裁判官は陪審員に対し、正当防衛が成立する条件として「被告が合理的に差し迫った危険を感じた場合は合法である」と説明した。
ロッキーは裁判の終盤、証言台に立つ権利を放棄し、自身の言葉で反論することはなかった。
「AWGE」の意味は絶対に明かすな――ロッキーの意外な一言
裁判中には、A$AP Mob(エイサップ・モブ)のメンバーであるA$AP Lou(エイサップ・ルー)やA$AP Twelvyy(エイサップ・トゥエルヴィー)が証人として出廷し、ロッキーの主張を裏付ける証言を行った。
2月7日の審理では、Twelvyyが証言台に立った際、検察側の弁護士が「AWGE」というロッキーのレーベル名の意味を問いただした。
しかし、この意味は10年以上明かされておらず、Twelvyyが沈黙すると、ロッキーは思わず「言うな」と証言台にいるTwelvyyに向かって発言した。
AWGEの公式サイトには「1. AWGEの意味を決して明かすな 2. 迷ったときはルール1を参照せよ」と記されており、今回もそのルールが貫かれた形となった。
その後、Twelvyyは「何か聞こえたが、はっきりとは分からなかった」と証言し、ロッキーの発言が問題視されることはなかった。
A$AP Rockyは、最大24年の禁固刑もあり得た裁判で、完全無罪を勝ち取った。
これにより、彼のキャリアやプライベートにも大きな影響を及ぼすことは避けられたといえる。
リアーナをはじめとする家族、A$AP Mobのメンバーの支えもあり、ロッキーは法廷を後にした。
彼の今後の動向や音楽活動にも注目が集まりそうだ。VIA