木曜日, 4月 3, 2025
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[速報]なんとDrake & PartyNextDoorが新アルバム『$ome $exy $ongs 4 U』をリリース(レビュー記事)

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ケンドリックとの確執を乗り越えられるのか?ー

The Come Up Show, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons
The Come Up Show, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons

2025年2月14日、Drake(ドレイク)とPartyNextDoor(パーティネクストドア)が待望のコラボアルバム『$ome $exy $ongs 4 U』をリリースした。
全21曲・74分に及ぶ本作は、バレンタインデーに合わせた甘く官能的なR&Bアルバム――のはずだった。

だが、リスナーの間では別の視点からの議論が盛り上がっている。
このアルバムは、「DrakeがKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)との確執を乗り越えた証」なのか? それとも、「彼の迷走が続いている象徴」なのか?

ケンドリックとの因縁なしに2025年のDrakeを語ることはできない。
昨年のヒップホップ界最大の話題となったDrake vs. Kendrickのビーフは、Drakeにとって音楽的にもキャリア的にも決定的な影響を与えた。
“Not Like Us”の一撃は、まるでDrakeのオーラを打ち砕いたかのようだった。

そんな中でリリースされたこのアルバムは、果たして「Drakeの再起」なのか? それとも「ただの現状維持」なのか?

『$ome $exy $ongs 4 U』— Drizzyの”Safe Zone”

Drakeにとって、このアルバムは「最も安全な場所へ逃げ込む」ようなものだったのかもしれない。
ケンドリックとの対立で多くの仲間を失ったと噂される中、彼が選んだ相棒は長年の盟友・PartyNextDoor。
二人は10年以上のスタジオワークを共にし、名曲「Come and See Me」や「Recognize」を生み出してきた。
そんな彼となら、今のDrakeでも「勝ち筋」を見つけられるはずだった。

そして実際、本作の冒頭を飾る「CN Tower」や、Drakeらしいメランコリックな「CRYING IN CHANEL」は、ファンにとっては安心できる楽曲だろう。 他にも、「GIMME A HUG」では軽妙なウィットが光り、PartyNextDoorの「SOMETHING ABOUT YOU」や「LASERS」も、彼らの王道を踏襲した楽曲となっている。

しかし、問題は「王道をなぞる」だけで済むのか、ということだ。

Drakeの”停滞感”が浮き彫りに

アルバム全体を通して感じるのは、Drakeの音楽的な“迷い”だ。
本作には21曲もの楽曲が詰め込まれているが、その多くが散漫で、まとまりに欠ける。

例えば、「DIE TRYING」は2009年頃のインディー・ギターリフを再利用したようなチープな作りになっており、
「SMALL TOWN FAME」では怒りがにじみ出ているものの、その矛先が不明瞭で、まるで“Not Like Us”以前に書かれたかのような時代遅れな内容に感じる。

「これって本当に2025年にリリースする意味があるのか?」
そんな疑問を抱かずにはいられない。

結局、このアルバムは何を伝えたいのか?

『$ome $exy $ongs 4 U』は、「Drakeのリスナーならそれなりに楽しめる」一枚であることは間違いない。
バレンタインデーの夜に流しておくには十分なクオリティを持っているし、DrakeとPartyNextDoorの相性の良さは今作でも健在だ。

しかし、最大の問題は、このアルバムがリスナーに何を伝えたいのかが見えないことだ。
「俺はまだこのシーンのトップだ」と言いたいのか?
それとも「ただファンのためにエンタメを提供したかっただけ」なのか?

ケンドリックが“Not Like Us”でDrakeのキャリアに一撃を加えた後、Drakeはこの作品でそのダメージを払拭できたのか?
残念ながら、その答えは「No」だ。

むしろ、このアルバムはDrakeがいまだに“何をすべきか”を見失っている証にすら感じられる。

彼に今本当に必要なのは、ケンドリックへのリベンジではない。
一度音楽から距離を置き、改めて「Drakeにしかできないことは何か?」を考える時間かもしれない。

最終的に、『$ome $exy $ongs 4 U』は、「Drakeのファンなら楽しめる、でもそれ以上ではない」という評価に落ち着くだろう。 ファンにとっては「Drakeの今後を占う一枚」となるかもしれないが、 ヒップホップシーン全体にとっての「大事件」にはなり得なかった。

このアルバムを聴いた後、リスナーの多くはこう思うかもしれない。
「Drakeよ、一度外の世界に出て、自分を取り戻してくれ。」VIA

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