2月6日(木)、彼はスーパーボウルのハーフタイムショーを控え、Apple Musicのエブロ・ダーデンとナデスカ・アレクシスとのインタビューに応じたー
ケンドリック・ラマーが、2024年の怒涛の活動の裏にあったインスピレーションについて語ったのだ。今年、彼はドレイクへの強烈なディストラックの連発で大きな話題を呼び、さらに自身6作目となるアルバム『GNX』を発表。ハードかつ攻撃的なサウンドでシーンを揺るがした。
「俺はいまだにバトルラップを観ているし、Smack/URLもチェックしてる。ムーダ・ムーク、[ローデッド]・ラックス、テイ・ロック、そして俺の兄弟デイライト。こういう文化こそが、俺の核にあるものなんだ。今年に限った話じゃなく、ずっと続いていることさ」
さらにこう続ける。
「今年特に感じたのは、ラップが後回しにされて、あの鋭さや闘志が見えなくなっていたこと。だからこそ、俺はそのエネルギーを前面に出したかったんだ。」
『GNX』誕生の背景:「噛みつきたくなった」
新作『GNX』には「Squabble Up」「TV Off」「Hey Now」など、攻撃的な楽曲が並ぶ。その背景についてケンドリックはこう語る。
「俺のルーツはDJクイックや[Dr.] ドレーみたいな存在。だから、そのDNAは常に持っていたんだ。『good kid, m.A.A.d city』でも少し出していたけど、まずは自分のストーリーを語ることが大事だった。」
「でも今作『GNX』はちょうどいいタイミングだったと思う。なぜなら、ヒップホップのエネルギーが失われつつあったし、それと同時に俺自身の中にも爆発しそうなエネルギーがあったから。」
「だから俺はラップの“噛みつき”と“闘志”を最前線に戻したかった。ただ純粋にラップをして、ハードなビートに乗る。それが俺にとっての基本。子供の頃に好きだったものを思い出したんだ——ハードなラップと、ガツンとくるビート。それだけでいい。」
また、前作『Mr. Morale & The Big Steppers』からの変化については、「必要な転換」だったと語る。
「『Mr. Morale』は俺の中で最もパーソナルな作品だった。自分の精神や内面の葛藤を掘り下げて、それがどう人々と繋がるかを探ったアルバムだ。」
「だからこそ、今回はその繭から抜け出して、“俺のすべての側面を見せる”ことが必要だった。」
グラミー賞受賞:「ラップはただの音楽じゃない、アートなんだ」
インタビューでは、先日のグラミー賞での快挙についても触れた。ケンドリックは「Not Like Us」で「レコード・オブ・ザ・イヤー」「ソング・オブ・ザ・イヤー」を含む5冠を達成。その瞬間をこう振り返る。
「俺が考えていたのは、ただ文化のことだった。本当にそれだけ。嘘じゃないよ。」
「ラップについて話すとき、多くの人は『ただの音楽』みたいに扱うけど、これは立派なアートなんだ。『Not Like Us』みたいな楽曲がこうして評価されることで、人々にそれを思い出してもらえる。」
「ヒップホップは50年以上続くカルチャーなのに、軽く見られることがある。でもこうしてグラミーやビルボードで認められることは、このジャンルが他のどんな音楽と比べても同じくらい価値があるという証明になる。俺はそれを実現できて誇りに思っている。」
スーパーボウルで歴史的快挙へ
今年のスーパーボウルLIXは2月9日(日)にニューオーリンズで開催。カンザスシティ・チーフスとフィラデルフィア・イーグルスが激突する。
ケンドリックは2022年のスーパーボウルでDr.ドレーらと共演したが、今回は史上初の単独ラッパーとしてハーフタイムショーのヘッドライナーを務める。
2024年、ケンドリック・ラマーはラップの戦場に立ち、カルチャーの最前線を駆け抜けた。そして今、スーパーボウルという世界最大の舞台に立とうとしている。VIA