さてさて。西海岸の重鎮OG でラッパーのIce Cube(アイスキューブ)さんの話題をひとつ。昨年11月にリリースして絶賛された彼の新アルバム『Man Down』のオープニングトラック『Rollin’ at Twilight』の公式ミュージック・ビデオが公開されたよ。めっちゃ渋くてカッコいいから、紹介するね!
Gabriel “VIDEOGOD” Hart(ガブリエル・“VIDEOGOD”・ハート)監督によって自身のHood、LAで撮影されたこのMVは、LAの夕陽をバックに彼の曲『Not Like Them』の抜粋から始まり、キューブさんがDodge Charger SRT車を走らせながらラップする『Rollin’ at Twilight』に移行する。MVでは自身のクルー達とドミノをしたり酒を飲んだりする姿も捉えられているぞ。曲が終わりに近づくと夕陽が再び登場して、Chargerがクルージングしていく。LAの情緒ある空が、全体を通して活気に満ちた背景として上手く機能して、キューブさんのスムーズなラップデリバリーと交差してるんだ。
MVがフィナーレに近づくと、キューブさんはCypress Hill(サイプレスヒル)のB-Real(Bリアル)さんとのコラボレーション『Let’s Get Money Together』でギアチェン。この極めて高エネルギーのトランジションはキューブさんの乗ってるChargerの加速を反映していて、ふたりが街を疾走するにつれて気が付くと世界観に引き込まれて、スリリングな高揚感に包まれる。
「日常生活で使える音楽を人々に提供できなきゃ、40年のキャリアはねえし」とキューブさんは説明する。最後のソロアルバムから6年後、ヒップホップの生ける伝説のひとりがコンセプチュアルな作品群を携えて『Man Down』で戻ってきた。この19曲のトラックは、現代における男性の地位を再考察し、エンターテインメント業界の確固たるアルファメール(注:動物の群れの中で最も高い階級と配列を持つ雄を指す。いわゆる肉食男子)としての知恵と批評を提供した。「本当の男たちは立ち上がる必要があると考えてる。俺らはすでに多くの点で劣勢に陥ってんじゃねぇかって思ってる」とキューブさん。 ラップスターから大御所となった彼は、誤情報に立ち向かい、男としてのアイデンティティと誇りを取り戻すため、自分のルーツに舞い戻った。このアルバムは、ローライダーファンクからハードコアな西海岸ビートまで、力強いメッセージと豊かでダイナミックな遺産を称える音楽を融合させた。
キューブさんとBリアルさん、昔Fridayのフックをキューブさんが盗用したとかしないとかを巡って『King of the Hill』(Westside Connection)や『Ice Cub Killa』(Cypress Hill)とか出し合ってビーフしていたけど、Ice T(アイスT)さんの計らいで、2Pacさんの暗殺後仲直りしたって経緯があるのよね。兎にも角にも。身体を思わず揺らしちゃうMVなので、チェックしてみよう!
VIA↓
https://themusicuniverse.com/ice-cube-unveils-rollin-at-twilight-visual