Ice Spiceは2024年の締めくくりとして、7月にリリースしたアルバム「Y2K!」のデラックス版「Y2K!: I’m Just A Girl (Deluxe)」をリリースした。しかし、この作品の初週売上はわずか4,800ユニットという低い数字に終わり、ファンや業界内で波紋を呼んでいる。ストリーミングが主流となった音楽業界ではアルバムの売上全体が低迷する傾向にあるものの、それを考慮してもこの結果は非常に厳しいものといえる。
さらに最近では、Ice Spiceに関するドラッグ使用の噂も浮上し、彼女のイメージやキャリアに影響を与えている。これらの出来事が重なり、2025年のスタートは波乱の幕開けとなった。
初週売上が低迷した背景
まず、初週売上の低迷についてはいくつかの要因が挙げられる。
1. 新曲のみが売上に反映された可能性
デラックス版にはすでにシングルとしてリリースされていた楽曲も含まれているため、今回の売上は新曲部分だけがカウントされている可能性が高い。NLE ChoppaやDaBabyをフィーチャーした「Hannah Montana」などの新曲がこの数字に影響している可能性がある。
2. クリスマスのタイミング
リリース日が12月25日ということで、ホリデーシーズン中の新作リリースが不利に働いた可能性もある。この時期は多くのリスナーが家族や休暇を優先するため、アルバムの注目度が低下する傾向にある。
3. ドラッグ疑惑の浮上?
さらに状況を悪化させているのが、Ice Spiceをめぐるドラッグ使用の噂だ。これらの噂は彼女が最近のライブパフォーマンス中に不安定な様子を見せたことが発端となり、インターネット上で拡散された。特に、オーストラリアで開催されたWildlands Festivalでは、Ice Spiceがステージに遅れて登場し、観客からブーイングを浴びたうえに会場側がマイクを切るという事態が発生。この出来事に加えて、このところアイススパイスの体重が激減している事も要因であろう。
「彼女はドラッグの影響を受けていたのではないか」という憶測が飛び交った。
これに対し、Ice Spice側は何もコメントを出しておらず、真相は不明なままだが、こうした噂は彼女のイメージに大きな打撃を与えている。
今後の展望
一方で、Ice Spiceが完全にキャリアを失ったわけではない。彼女は依然として多くのアーティスト仲間から支持を受けており、ヒットメーカーとしての潜在能力やブランド力も健在だ。しかし、低調な売上やドラッグ疑惑によってダメージを受けたイメージを回復するには、今後の活動での成功が不可欠となる。
ファンや批評家の間では「次のリリースが勝負の鍵を握る」との声が上がっており、2025年のIce Spiceがどのように立ち直るのか注目されている。噂や議論が渦巻く中、彼女が再びトップアーティストとしての地位を確立できるかどうかが試される一年となりそうだ。VIa