スター・ラッパー、ガンナ(Gunna)の元弁護人が、クライアントに向けられ続ける「密告者」という中傷に対し、遂に声を上げた。法廷の最前線で事件の全容を見届けた法律家が、この風評への異議を唱える。

スティーブ・サドウ(Steve Sadow)は、YSL(ヤング・スラッグ・ライフ)組織に関する重大事件でガンナの弁護を担当。「アルフォード・プレア」と呼ばれる特別な手続きにより、ガンナがヤング・サグ(Young Thug)より約2年早く自由を得た事実は、広く注目を集めた。しかし、その後も絶えない「密告者」との批判に、サドウは法律家としての立場から反論に踏み切った。
波紋広がる業界内、浮き彫りになる確執
釈放以降、ガンナには熱狂的支持者や報道陣、さらには音楽界の同業者からも「密告」を疑う声が寄せられている。ヤング・サグ本人との関係悪化も取り沙汰される中、最近のInstagramには意味深な新曲の一節が投稿された。「裏切者とは手を切れ/金で道を開け」という歌詞に、多くの関係者はガンナへの当てつけを読み取っている。
スポーツ系ニュースサイト、スポーツスキーダ(Sports Skeeda)がこの一節を報じると、サドウは堪忍袋の緒が切れ、SNS「X」で反論の火蓋を切った。
法律家からの反論:「一切の妥協なし」
サドウは以下のように主張する。
「私はガンナの弁護を担当したが、これは代理人としてではなく、真実を明らかにするための発言だ。彼は何者とも取引していないし、ヤング・サグの立場を危うくする行為など一切していない。8ヶ月の収監後、2022年12月に特別手続きで釈放されたが、その内容が他の裁判で使用されることも、証人申請されることも一切なかった。5年の執行猶予は付いたものの、報告義務も、移動制限も、監視も一切ない。」
さらにサドウは、依頼人のその後の飛躍を強調する。
「メディアが報じる通り、この2年で彼は世界的な公演活動を展開し、国際的な評価を確立、数百万ドル規模の収益を上げている。対してヤング・サグは30ヶ月の収監後、裁判で有罪を認め、15年の保護観察処分。報告義務があり、故郷アトランタへの居住すら禁じられている。中傷を続ける連中よ、いい加減にしろ。同じ偽善の繰り返しだ。」
SNSが映す二人の溝
11月9日、YSLの盟友であり元共同被告だったヤング・サグが、ガンナと思われる相手へ痛烈な投稿。すぐに削除されたものの、「お前など知らない」という言葉が残った。
2022年の特別手続き以来、二人の関係は修復不能とも言われている。当時ガンナは地元テレビ局WSB-TVの取材に応じ、こう語っていた。
「証言も取材対応も一切していない。協力など全くしていないし、法廷に立つ意思もない。俺にとってYSLとは純粋に表現活動の場であり、都市に生きる我々の日常を芸術として昇華する、アーティスト集団だった。」
ガンナとヤングサグ、、再びこのタッグが見たいものだ。。Via