ブルックリンのメトロポリタン拘置センターに収監中のディディ(ショーン・コムズ)が、独房から出ることを拒否しているとの報道が注目を集めている。この行動が、彼に対する複数の性的暴行訴訟の手続きに遅延を引き起こしているとされる。弁護士トニー・バズビー氏の共同弁護人が、2025年1月10日に予定されていた会議の延期を求める申請書でこの件に言及した。
法律記者のメーガン・キュニフが報じたところによると、申請書には次のように記されている。「私たちは被告の弁護団と交渉を重ね、関連する複数の訴訟について手続きやスケジュールの調整を進めてきました。しかし、被告であるコムズ氏が独房から出て書類の受け取りに応じないことが原因で遅延が発生しています。現在、弁護団と原則的な合意には達しましたが、スケジュールの詳細については引き続き調整が必要です。」また、バズビー氏が1月10日に不在となるため、会議日程を2月に変更することを提案している。
囚人社会での軽蔑が独房拒否の原因か
ディディが独房から出ることを拒否している背景には、囚人社会での立場を恐れている可能性があるとの憶測が浮上している。刑務所内では、特にレイプや性的暴行関連の犯罪者は軽蔑や標的にされることが多いとされており、これがディディの行動の一因ではないかと考えられている。
刑務所事情に詳しい関係者は「性的犯罪に関連する容疑者は他の囚人たちから激しい敵意や暴力を向けられるリスクがある。ディディほどの有名人なら、その危険性はさらに増すだろう」と指摘している。一方、別の情報筋はこの主張を否定し、ディディが「個人的な精神的調整を図っているだけ」と説明している。
ジャガー・ライトの「証拠テープ」発言にも注目
こうした状況の中、シンガーのジャガー・ライトがディディに関する「証拠テープ」の存在を示唆したことも注目を集めている。彼女は「ディディの過去の行動について真実が明らかになる日が近い」と発言し、音楽業界における彼の支配的地位や不適切な行為について厳しい批判を繰り返している。この証拠テープが裁判で使用される可能性やその影響が大きな関心を呼んでいる。
今後の裁判と手続きの行方
ディディは現在、性的搾取および恐喝の容疑で起訴されており、この裁判は2025年5月に開始される予定である。独房での行動や囚人社会での立場、さらにはジャガー・ライトが示唆する「証拠テープ」が裁判にどのような影響を与えるのか、多くの注目が集まっている。バズビー弁護士の共同弁護人による最新の申請書の詳細は今後の進展次第で明らかになるだろう。Via