ケンドリック・ラマーが2024年11月22日にリリースしたアルバム『GNX』は、多くの注目を集める中で、ある特定の歌詞が論争を巻き起こした。コメディアン、アンドリュー・シュルツとの対立もその一つである。
ケンドリックは「Not Like Us」の夏を経て、ドレイクとの因縁を解消した後、ファンの期待を超えるタイミングで新作を発表した。アルバム冒頭曲「wacced out murals」において、ケンドリックは自らの主張を鋭く表現し、ドレイク、リル・ウェイン、スヌープ・ドッグを直接的に言及する一方で、「ブラック女性を侮辱する発言を行う白人コメディアン」に対しても不満をぶつけている。その中で注目を集めた歌詞が以下である。
「白人コメディアンがブラック女性について語るな、それが法律だ。」
この一節は、多くの議論を引き起こし、シュルツがその対象であると広く認識されるに至った。
アンドリュー・シュルツの発言と背景
この論争の背景には、シュルツの過去の発言がある。イギリスのポッドキャスト「Shxtsngigs」のホストであるジェームズ・ダンカンとフハッド・ダウォドがシュルツのポッドキャスト「Flagrant」に出演した際、「ブラックガールフレンド効果」についての議論が行われた。
ダンカンとダウォドは「ブラック女性は異なる文化の男性パートナーを『グローアップ』させる」と主張したが、シュルツはこれに異論を唱えた。彼の発言は以下の通りである。
「それはむしろ防衛本能だ。彼らは髪を剃るんだよ。ブラック女性が文句を言い続けることでストレスが溜まり、頭が薄くなるからね。ヒゲを生やすのも、ビンタされたときのクッションを増やすためさ。」
この発言は、「ミソジニワール(ブラック女性への差別)」として多くの批判を受けたが、シュルツは謝罪することなく、「エッジの効いたジョーク」としてこれを正当化した。
ケンドリックの歌詞に対するシュルツの反応
アルバム『GNX』がリリースされ、SNSで歌詞が解読される中、人気ストリーマーのアカデミクスがこの歌詞について取り上げた。アカデミクスはシュルツに直接連絡を取ったとし、シュルツが「この歌詞は自分を指しているのではないか」と考えていることを明かした。シュルツは以下のようにコメントしたとされる。
「この人は『ジョーク』を理解できないほど意識が高いのか?」
シュルツのコメントはさらに議論を呼び、彼がラッパーに対しこのような挑発をするのは非常に珍しい為、SNS上で多くの意見が交わされた。
結論
ケンドリック・ラマーとアンドリュー・シュルツのビーフは、ブラック女性への敬意とコメディの自由を巡る議論を浮き彫りにした。ケンドリックの発言は、アートを通じて社会的問題を提起するものとして評価される一方、シュルツの「ジョーク」は批判の的となった。この論争が今後どのような展開を迎えるか注目されている。Via