水曜日, 4月 2, 2025
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多様性時代への挑発?リルベイビーが真のギャング像を再定義する「ネイルなんてしねぇ」

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米国の人気ラッパー、Lil Babyが新曲「Touchdown」をリリースした際、ある一節がファン間で微妙な波紋を広げている。その歌詞には「Real gangster, I ain’t rocking no nail polish(真のギャングはネイルポリッシュなんてしねぇ)」とあり、これが時代に逆行した価値観を示唆していると受け取られている。

今日のヒップホップ・シーンでは、男性アーティストがネイルポリッシュや独自のファッションを楽しむことは珍しくない。A$AP RockyLil Yachtyなど、多彩な個性を発揮するラッパーたちが既におり、ファッションや自己表現の幅は広がり続けている。そのため、Lil Babyの歌詞は自由な表現を尊重する風潮に背を向けるような発言として捉えられ、旧来の「男らしさ」に固執するかのように見える。

もっとも、こうした歌詞が必ずしもアーティスト本人の思想を代表するとは限らない。ヒップホップのリリックには、比喩的表現や場当たり的な挑発が含まれることも多く、これが本当にLil Babyの深い主張を反映したものなのかは不明である。単なる言葉遊びや場面を盛り上げるための一言だった可能性も否定できない。

Low Downの和訳紹介

また、Lil Babyをめぐる議論はこれだけではない。Offsetとのインスタグラム上のやり取りが原因で「両者が互いを攻撃している」との噂が浮上したが、DJ Akademiksは信頼筋から得た情報として、その見方は誤りであると伝えている。過去にはLil BabyとMigosの不和説がささやかれた時期もあったが、現状そのような衝突の再燃を裏付ける証拠はないようだ。

結局のところ、このネイルポリッシュに関する発言を過度に問題視する必要はないかもしれない。むしろ、多様性が求められる現代にあって、ヒップホップというジャンル全体が今後どのような進化を遂げていくのかに注目する方が建設的である。ネイルポリッシュを否定することで「真のギャング」を定義しようとする発想は、既に時代遅れなのかもしれない。Via

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