Boi-1daは、Drakeの音楽キャリアにおいて重要な役割を担ってきたプロデューサーである。2009年にリリースされた「Best I Ever Had」や、2015年のミックステープ『If You’re Reading This It’s Too Late』で中心的な役割を果たしたBoi-1daは、SNSで目立つ発言をすることは少ない。しかし、今回の行動は彼の忠誠心を鮮明にするものであった。
Boi-1daが注目を集めたのは、Instagramのリール動画に「いいね」を押したことである。このリールでは、DrakeとKendrick Lamarのスポーツイベントにおける活動を比較し、Drakeの世界的な成功がJAY-ZやKendrickに脅威と見なされているという仮説が展開されていた。
JAY-ZとDrakeの間にある対立
この仮説は以前から音楽業界で取り沙汰されている。DJ AkademiksをはじめとするDrake支持者たちは、JAY-Zが2026年のFIFAワールドカップでのパフォーマンスを予定しているDrakeに対し、不快感を抱いていると指摘している。ワールドカップは全世界で50億人以上が視聴する一大イベントであり、一方のスーパーボウルは1億2700万人の視聴者数にとどまる。この差が、JAY-Zの意識に影響を与えたのではないかとされる。
その結果、JAY-ZがスーパーボウルのハーフタイムショーでDrakeの「ライバル」として知られるKendrick Lamarを選んだという見方が浮上している。
Boi-1daと3人のアーティストとの関係
Boi-1daはJAY-ZやKendrick Lamarとも過去に仕事を共にしている。彼はJAY-Zのアルバム『Magna Carta… Holy Grail』収録の「F*ckWithMeYouKnowIGotIt」をプロデュースし、またKendrickの「The Blacker the Berry」も手掛けている。しかし、Boi-1daの音楽的な拠点は明らかにDrakeである。今年リリースされたDrakeの最新アルバム『For All the Dogs』では3曲を担当し、その中にはKendrick Lamarへのメッセージが含まれるとされる「First Person Shooter」も含まれている。
この楽曲の中で、Drakeは「スーパーボウル並みの規模」といった表現を使っており、JAY-Zが選んだイベントに対する暗示的な挑戦とも取れる内容である。
Drakeと2026年ワールドカップへの意気込み
Drakeは2026年のワールドカップに対する意欲を明確にしている。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長と対談し、イベントの影響について議論したほか、地元トロントについても「多文化のるつぼ」と称している。「世界中の人々が集まる姿を見るのが楽しみだ」と語るDrakeは、ワールドカップの舞台を新たな挑戦の場として捉えている。
Boi-1daの「いいね」は、JAY-ZがスーパーボウルでKendrick Lamarを選んだ背景に、Drakeへの意識があった可能性を示唆する行動である。音楽業界の三大スターが展開するこの動向は、今後さらに注目を集めることが予想される。Via