ドレイクが動き出した。
ドレイクがケンドリック・ラマーの楽曲「Not Like Us」の成功に隠されたストリーミング操作疑惑を告発したのだ。
ケンドリック・ラマーの楽曲「Not Like Us」を巡り、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)とSpotifyを相手取った重大な告発を行った。「Not Like Us」は、両者が繰り広げるディストラック合戦の中でリリースされ、瞬く間に米国ビルボードHot 100で1位を獲得。グラミー賞にもノミネートされた大ヒット曲である。しかし、ドレイクはその成功の裏に「不正行為」があったと主張している。
今回の告発はドレイクの法人「Frozen Moments LLC」を通じて行われたもので、マンハッタンの裁判所に提出されたのは「プレアクション」(本訴訟の準備手続き)である。彼の弁護士は、UMGがSpotifyと結託し、ボットやペイオラ(賄賂によるプロモーション)を使用してストリーミング数やエアプレイを不正に操作したと述べた。
「UMGは偶然や通常のビジネス慣行ではなく、不正に楽曲を操作するためのキャンペーンを展開した」と訴えの中で主張している。また、この行為が「組織犯罪取締法(RICO法)」や不当商慣行、虚偽広告に該当するとしている。
「Not Like Us」は5月4日にリリースされた楽曲であり、その中でケンドリック・ラマーはドレイクに対する過去の疑惑、特に児童虐待や性的不正行為を鋭く指摘している。この曲の挑発的な内容は大きな話題を呼び、多くのメディアから絶賛を受けた。しかしドレイクは、この攻撃に耐える強さをアピールしており、先日のストリーマーxQcとのライブ配信では次のように語っている。
「俺はここにいる。見ての通り、心も体も魂も健在だ。おとぎ話なんかじゃ俺を倒すことはできない。」
さらに、配信中にはザ・ウィークエンドやスティーヴ・レイシーに対する軽い批判も展開し、視聴者を驚かせた。現在も続くこのラップ界の衝突は、音楽業界全体を揺るがす騒動に発展しつつある。
ケンドリック・ラマーの「Not Like Us」のミュージックビデオの和訳は以下から視聴可能である。この楽曲を巡る議論の行方から目が離せない。