コンプトン出身のラッパーがすべてケンドリック・ラマーの味方とは限らないようだ。
特に彼の最新作であるウエストコースト色の強いアルバム「GNX」に対しては、賛否両論が巻き起こっている。中でもSnoopy Badazzは、自身がケンドリックに反感を抱いていることを公言しており、このアルバムを「ゴミ」とまで呼んでいる。さらに彼は、ドレイクがロサンゼルスで危険にさらされるような存在ではないと述べ、ドレイクを擁護する姿勢を示した。この発言はSNS上で多くの議論を巻き起こし、特にロサンゼルスのファンからは「Snoopy自身が地元でも知られていない」といった批判も見受けられる。
スヌープ・ドッグのコメントとケンドリックへのリスペクト
興味深いことに、Snoopy Badazzはスヌープ・ドッグが率いるデスロウ・レコードと契約しているとされている。スヌープ・ドッグ自身も「GNX」に対してコメントを残しており、Twitterで「あれはエディブル(食用大麻)せいだよ。お前はウエスト・ウエスト・キングだ」と投稿している。このコメントは、アルバムのイントロ「wacced out murals」でケンドリックがスヌープに向けたリリックへの反応だと考えられる。この楽曲でケンドリックは、「スヌープが『Taylor Made』を投稿したとき、祈るような気持ちだった。あれがエディブルによるものだと信じたかった」とラップしている。
なお、「Taylor Made Freestyle」は2024年にリリースされたドレイクのケンドリックに対するディストラックの1つであり、2PacやスヌープのA.I.ボーカルが使われたことで大きな話題を呼んだ楽曲でもある。
賛否両論の中で支持を示す声も
一方で、ケンドリックの新作を支持する声も強い。同じくカリフォルニア出身のラッパーや音楽関係者の間では、「GNX」を高く評価する声が上がっている。特に、ケンドリックが所属するTop Dawg Entertainmentの代表であるTop Dawgは、「Dotは今、本当に危険な男だ。16歳のときに彼に期待していたすべてが今ここにある。みんな静かにしておくんだ」とInstagramに投稿し、ケンドリックの進化を称賛している。
ドレイクの冷静な態度と続くファン戦争
Snoopy Badazzがいくらドレイクを擁護したとしても、本人であるドレイクは今回の「GNX」やケンドリック周辺の騒動に対して特に関心を示していないようだ。彼は現在、PARTYNEXTDOORとのコラボアルバムの制作に集中しており、むしろ将来のプロジェクトに目を向けている様子である。しかし、SNS上のファン同士の論争は相変わらず激化しており、この対立が収束する気配はまだ見られない。
ケンドリック・ラマーとドレイク、それぞれのファンベースの対立が続く中、両者のキャリアは今後どのように展開していくのか。どちらにせよ、「GNX」を巡る議論はしばらくの間、音楽界を賑わせることだろう。Via Via2