ウェストコーストは再び輝きを見せている。
ケンドリック・ラマーが新作アルバム『GNX』で音楽業界やDrakeとのバトルについて思う存分語った中、最も驚きを与えた言及のひとつが、同じウェストコーストを代表するスヌープ・ドッグに向けられたものだった。ラマーは、スヌープが「Taylor Made Freestyle」というDrakeのディストラックを共有したことについて触れた。この件は二人の友情に影響を与えたようだが、スヌープ・ドッグはソーシャルメディアで自らの過ちを認め、ケンドリックに敬意を表し、ウェストコーストへの忠誠を誓った。
ケンドリックの「wagged out murals」での発言
ケンドリック・ラマーはアルバム収録曲「wagged out murals」で、スヌープ・ドッグが「Taylor Made Freestyle」をシェアしたことに言及している。この曲の中で、ケンドリックはスヌープが自分の敵を支持したことに対する失望を吐露している。彼は次のようにラップしている。
「スヌープが『Taylor Made』を投稿した/俺は祈った、きっとエディブル(大麻)によるものだと信じたかった/信じられなかったが受け入れるしかなかった」
このリリックを受け、スヌープ・ドッグはすぐにTwitterで反応を示した。K Dotの新しいアルバム『GNX』」というコメントに加え、炎の絵文字を添えながら、「あれはエディブルのせいだった。俺はウェストウェスト・キング(ケンドリック)側だ」と投稿した。
スヌープ・ドッグがケンドリックこそウェストコーストの「キング」と称賛
実はスヌープがケンドリックを「ウェストコーストのキング」と称したのはこれが初めてではない。今年7月のInstagramライブでも同じ発言をしている。スヌープは、ケンドリックの「Pop Out」ショーには参加できなかったものの、ストリーミングを通じてその様子を視聴し、「素晴らしい光景だった」と感動を表現した。
「俺の仲間たちが集まるのを見られて最高だった…K.Dot、お前はウェストのキングだ。キングがやることはわかるだろ。俺たちを一つにするんだ」とスヌープは語っている。
「Taylor Made Freestyle」とは
問題の「Taylor Made Freestyle」は、DrakeがAIを使って制作したケンドリックへのディストラックである。この曲では、Tupacやスヌープ・ドッグの声とフローを模倣し、ケンドリックに対してバトルの「アドバイス」を送るという内容だった。その斬新なアプローチは話題を呼んだものの、スヌープはこの曲に対して困惑した様子をInstagramの投稿で見せていた。だが、最終的にスヌープはウェストコーストの「キング」であるケンドリック・ラマーを選び、「6 God」ことDrakeよりも彼を支持する立場を明確にした。
結論
スヌープ・ドッグの謝罪は、ケンドリック・ラマーが新作『GNX』で提起したテーマのひとつである。ウェストコーストの団結を強調しつつ、音楽業界の複雑な人間関係に光を当てたこのエピソードは、多くのファンに感銘を与えている。
スヌープ・ドッグ、彼の迅速な対応は、非常に知的で紳士的な人間性が垣間見えたように感じる。ケンドリックの作品を通じて、ヒップホップにおける友情と競争の微妙なバランスが改めて浮き彫りになったと言えるだろう。Via