11月中旬は、ホリデーシーズンに向けた音楽市場が活発化するタイミング。年末はアルバムや楽曲がセールスや配信ランキングで注目されやすく、レーベルがこの時期を狙ってリリースを行うことは有名である。
今月のヒップホップシーンでは、注目のアーティストたちが続々と新作をリリース。コーデーは1週間の売上へのこだわりを否定しつつ、カニエ・ウェストやリル・ウェイン、アンダーソン・パークといった豪華なコラボを実現したアルバム『The Crossroads』を完成させた。
さらに、テキサス州を代表するマクソ・クリームも自身4枚目となるスタジオアルバム『Personification』をリリースし、故郷のリアルなストリートライフを描き続けている。
一方、波乱万丈なキャリアを歩んできたクアンド・ロンドは、成熟した姿を見せる新作アルバム『Here For a Reason』を発表。
また、リル・ベイビー、ジュース・ワールド、ニッキー・ミナージュ、ザ・ウィークエンドらによる新曲もお見逃しなく!
コーデー — 『The Crossroads』
参加アーティスト: カニエ・ウェスト、リル・ウェイン、アンダーソン・パーク、ジョーイ・バッドアス、ジュイシー・J、タイ・ダラー・サイン、ジョーダン・ウォード、レイヴィン・レネ
プロデュース: スモコ・オノ、J.コール、ブグズダビースト、FNZ、ヒットマカ
レーベル: Atlantic
コーデーは「初週売上なんて気にしない」と公言しつつ、価値ある3枚目のアルバムを制作。カニエ・ウェストのサプライズ参加もあり、『The Crossroads』はファン必聴の作品だ。
マクソ・クリーム — 『Personification』
参加アーティスト: タイラー・ザ・クリエイター、デンゼル・カリー、That Mexican OT、BigXThaPlug、Rob49、スキラ・ベイビー、Z-Ro、ジョシュ・クリーム
プロデュース: ヒットボーイ、タイラー・ザ・クリエイター、ナセント、CuBeatz、ビート・ブッチャ、evilgiane
レーベル: Persona Money Gang / stomp down
テキサスのハードヒッター、マクソ・クリームの3年ぶりの新作は、2021年の傑作『Weight of the World』に続く進化作。過去のリリックを再利用する大胆な試みもあり、彼の成長を感じられる1枚。
デンゼル・カリー — 『King of the Mischievous South』
参加アーティスト: ソース・ウォルカ、デューク・デュース、Bktherula、レーザー・ディム700、キー・ナイアタ、454、スリム・ゲリラ
プロデュース: FNZ、チャーリー・ヒート、パワーズ・プレザント、Ben10k、454
レーベル: PH Recordings / Loma Vista / Concord
独自のエネルギーを放つデンゼル・カリーが今年リリースしたミックステープを再構築。5曲の新曲を追加し、トラックリストの順序を入れ替えるなど新たな魅力が詰まったデラックス版に仕上げている。
クアンド・ロンド — 『Here For a Reason』
参加アーティスト: ウィンター・レイ
プロデュース: クッタ・ビーツ、ボス、フォーリンゴッテム、6エレメント、ルエル
レーベル: Quando Rondo LLC / Never Broke Again / Atlantic
数々の論争を巻き起こしてきたクアンド・ロンドが、これまでのイメージを覆し新たな一歩を踏み出す。新作アルバム『Here For a Reason』では、イスラム教への改宗を経て得た精神的成長や感情の成熟を表現。これまでのドラマや騒動を超え、アーティストとしての真価を証明しようとしている注目の一作だ。
今月の新作ラインアップをぜひ楽しんでほしい。ヒップホップ界の進化を感じられる週になりそうである。