アメリカ・ミズーリ州でのマルセラス・ウィリアムズの死刑執行が、国内外で大きな波紋を広げている。ウィリアムズは1998年の殺人事件で有罪判決を受けたものの、無実を主張し続けていた。彼の命は9月24日、アメリカ最高裁が介入を拒否したことで奪われることになった。この出来事は、多くの人権活動家や有名人の間で「正義が果たされなかった」として、強い批判を呼んでいる。
このニュースに対し、ヒップホップ界の大物であるバスタ・ライムス、ミーク・ミル、そしてクエストラブがそれぞれのSNSを通じて反応を示しており、その内容が話題を呼んでいる。
DNA証拠なしの死刑執行に疑問の声
ウィリアムズが有罪となった事件では、決定的なDNA証拠は存在しなかった。事件で使用された凶器に残されていたDNAは「損傷」していたとされ、直接的な結びつきがなかったことが判明している。また、陪審員選定の段階で、ウィリアムズに似ているという理由で黒人の陪審員候補が排除されるなど、裁判における公平性も疑われていた。
このような事実から、今回の死刑執行には多くの疑念が残る。アメリカ国内では、「司法の失敗」として広く議論されており、SNS上でも多数の批判的なコメントが寄せられている。
バスタ・ライムスがInstagramで悲痛なコメント
バスタ・ライムスは自身のInstagramで、ウィリアムズの写真と最後の声明を投稿した。彼は、「無実の人間が今日殺されたという、想像を絶する悲劇が起きた」と述べ、「正義がここで果たされなかったなら、天国からその正義を果たしてください」と呼びかけた。この投稿には多くの人々が共感を示し、世界中から応援と悲しみの声が集まっている。
ミーク・ミルが自身の楽曲の歌詞を引用してメッセージ
ミーク・ミルもこの出来事に対して強い意見を表明した。彼は2015年の楽曲「Ambitionz」の歌詞「俺たちは足首に鎖をつけられ、まるで悪夢のようだった」を引用し、ウィリアムズが置かれた状況と重ね合わせた。この投稿は、ファンの間で大きな話題となり、ミーク・ミルの正義感と社会問題に対する強い姿勢が再評価されている。
クエストラブが二重基準を批判
一方、クエストラブはミズーリ州知事のマイク・パーソンが以前、抗議者に銃を向けた夫婦を恩赦した事例を引き合いに出し、ウィリアムズには同じ寛容な措置が取られなかったことを非難している。彼は「11回も草稿を書いたけど……」と、言葉に詰まるほどの感情を表現している。この発言には、彼の深い怒りと悲しみがにじみ出ており、多くのフォロワーから賛同のコメントが寄せられた。
ミーク・ミル、ディディに関する噂を一掃しようと10万ドルの調査を依頼
さらに、ミーク・ミルはウィリアムズの事件の直前、別のニュースで注目を集めていた。それは、ディディに関する噂に反論するため、10万ドルをかけて調査チームを雇おうとした件だ。音楽プロデューサーのリル・ロッドがディディを訴えた裁判で、ミークが関与していたという噂が流れたが、ミークはこれを完全に否定。「ディディの事件に俺が関与していないことを証明する探偵に10万ドルを提供する」とSNSで発表した。
ミークはさらに、「俺の名前がどうしてディディの事件に絡んでいるのか、徹底的に調べてほしい」と述べ、この件について徹底的に対抗する姿勢を示している。この投稿も大きな反響を呼び、SNS上でさまざまな意見が飛び交った。
まとめ
今回のマルセラス・ウィリアムズの死刑執行は、アメリカの刑事司法制度に対する重大な疑問を投げかけている。この問題に対して、バスタ・ライムス、ミーク・ミル、クエストラブといったヒップホップ界の大物アーティストが声を上げたことで、さらに多くの人々がこの事件に関心を寄せるようになったと言えるだろう。今後、司法制度の改革がどのように進展するのか、注目が集まるだろう。[その他のヒップホップニュースをABEMAで確認]