via @lilbaby IG
Lil Babyの新曲「OTHA BOY」がシーンに新たな波紋
最近毎週水曜日に楽曲をアップするぞ、と明言しめたアトランタのトップランナー、Lil Babyですがリリース予定のアルバム『THE LEAK$』から、早速新曲「OTHA BOY」を先行公開し、ヒップホップコミュニティに大きな波紋を広げています。公開直後からSNSでは「これはGunnaに向けたディスではないか?」という声が一気に広がり、2人の冷え切った関係が再び注目を集める事態となりました。
問題視されているのは、曲中でLil Babyが、名指しこそしないものの、明らかに特定の人物を想起させるラインを連発している点です。特に「ジムでのワークアウト」や「プッシュアップ」といったフィットネスに関する比喩、そして「still snitchin’(まだ密告している)」という痛烈な言葉は、近年のGunnaの動向とあまりにも合致します。ファンであれば、Gunnaを思い浮かべずにはいられない内容と言えると思います。
なぜ「ジム」の比喩がGunnaを指すのか?
この歌詞がGunnaに向けられたものだと解釈される最大の理由は、彼がYSLのRICO裁判での釈放後、ストイックなフィットネス路線へと大きく舵を切ったことにあります。Gunnaは複数のインタビューで、30〜40ポンド(約13〜18kg)の減量に成功し、専属トレーナーと共に週6日のトレーニングに励んでいることを明かしてきました、かなりストイック。
さらに、2025年にはニューヨークで「Wunna Run 5K」というランニングイベントを主催するなど、フィットネスを自身の新たなブランドイメージとして確立しようとしています 。Lil Babyが、そんなGunnaの“新しいビジネス”を象徴する「ジム」というモチーフをあえて使うことは、単なる偶然とは考えにくい状況です。Gunnaが築き上げてきたイメージを逆手に取り、「それでもお前の本質は変わらない」と切り捨てている、という解釈が広まるのは自然な流れと言えます。
Q&A:Lil BabyとGunnaの関係はどこでこじれたのか?
Q. もともと仲が良かったはずの2人の関係は、なぜここまで悪化してしまった?
A. 決定的な転換点は、2022年のYSL RICO裁判です。かつては「Drip Too Hard」などのヒット曲を共に生み出した“黄金コンビ”でしたが、Young Thug率いるYSLが一斉に起訴されたこの裁判で、Gunnaがアルフォード・プリー(Alford Plea)という司法取引に応じて釈放されたことで状況は一変
この判断をめぐり、ヒップホップコミュニティの一部からは「仲間を売ったスニッチ(密告者)ではないか」という厳しい批判が噴出。Gunna自身は「誰も裏切っていない」と一貫して否定していますが 、Lil Babyを含む複数のラッパーが彼と距離を置いたと報じられています。
決定打となったのは、2024年末にLil BabyがCharlamagne tha Godのインタビューで語った「俺たちの間にもう関係はない(We ain’t got no relationship)」という発言です [5]。この言葉により、2人の決別は公然の事実となりました。
「ディスではない」という名のディス??
興味深いことに、Lil Babyは「OTHA BOY」の曲中で「これはディスソングじゃない」ともラップしています。名前を直接出さずに相手を攻撃し、表向きには「特定の誰かのことではない」と逃げ道を残します。薄皮一枚残したビーフ?巧妙な攻撃方法なのかも。
今回の楽曲もまさにその系譜上にあり、これまでの経緯やアトランタ・シーンの力学を総合的に判断すると、「Gunnaに向けられたメッセージ」と受け取るのが最も自然な解釈だと考えられます。
アトランタ・シーンの未来を占う冷戦状態
現時点でGunna側から「OTHA BOY」に対する直接的なリアクションはありません。彼は音楽活動とフィットネスに集中することで、逆境を乗り越えようとしているように見えます。
Lil BabyとGunnaの対立は、単なる個人的な感情のもつれに留まりません。それは、司法取引とストリートの倫理観、そしてビジネスと友情の間で揺れ動く現代ヒップホップの縮図でもあります。シーンを牽引してきた2人の関係が「表立って殴り合わない冷戦状態」へと移行した感じなのかも、その一挙手一投足がアトランタ、ひいてはUSヒップホップ全体の重要な指標となることは間違いなさそうです。
Key Takeaways
- Lil Babyが新曲「OTHA BOY」を公開し、Gunnaに向けたディスの可能性が注目されている。
- 歌詞にはGunnaを連想させるフィットネス関連の比喩が含まれており、ファンはその意図を読み取っている。
- Lil BabyとGunnaの関係は2022年のYSL RICO裁判を境に悪化し、特にLil Babyは冷却した関係を公に認めた。
- Lil Babyは「ディスではない」としながらも、間接的に攻撃する手法を用いている。
- アトランタのヒップホップシーンにおいて、Lil BabyとGunnaの対立は重要な影響を及ぼすとみられている。
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