今、超話題となっている日本人ラッパーCz TIGERさんの、本誌独占インタビュー。そこで登場した、南部ヒップホップ界を代表する大御所中の大御所OGで、彼のメンターでもあるBun B様。この大御所ラッパーが、先日Pusha T(プーシャT)が同郷のTravis Scott(トラヴィス・スコット)を楽曲内でディスした件について、言及していたので紹介する。
UGKのレジェンドBun Bは、Shannon Sharp(シャノン・シャープ)のポッドキャスト番組『Night Cap』で、同じくテキサスはヒューストン出身のトラヴィス・スコットの最近の苦境について問われたそうだ。「プーシャは危険な男だ。警戒心を捨てて、『ほら、どうせ俺は奴とは関わらねぇし』なんて言うんだぜ。プーシャは授賞式にもクラブにも、パーティーにもいねぇ。そういう風に付き合うことはねぇんだ。仲間内でつるんでるし、ストリートでもかなり(関係や評判が)良いみてぇだし、どうでもいいさ」
だがOGは、スコットからの迅速な対応を期待していると述べた。「だが、トラヴィスは引き下がらねぇだろうな。あいつはヒューストン出身だ。この週末が終わる前に何か聞いても驚かねえ。詳しく調べるか、なかったことにするかのどちらかだ。問題は、人々が対応を求めることだ。こういう言い争いが起きたら、対応しなくちゃぁならない。…だが、誰かが誘い込もうとしてきたら気をつけねぇとな」
すでに以前のニュースを読んだ読者はご放念お願いする。だが、事の経緯を簡単に説明すると、プーシャTはClipse(クリプス)のニューシングル『So Be It』で八方美人のトラヴィス・スコットを攻撃した。自分らのレコーディングを邪魔して自身の楽曲をPharrell(ファレル)と彼らに無理やり聴かせ、その上後日あえてその時流さなかったDrake(ドレイク)のファレルを攻撃したヴァースを含んだ曲をリリースした、というのが大まかな流れである。
Bun B氏は、プーシャTがパーティーに出席しないと発言していたが、彼は先月Met Gala2025でハーレムルネッサンスを象徴するルイ・ヴィトンの衣装を纏って登場して、話題となっていた。いずれにせよ、確かに大御所のいう通り、この文化の風潮的にビーフで標的にされたら、人々は反応を期待する。このビーフが人々の注目を集めているのは、間違いない。ラッパーならば、訴訟問題などにせず、正々堂々と芸術での巻き返しを期待する!