「Not Like Us」で一矢報いるも…ケンドリック、主要部門から完全排除
皆さんに朗報が、スリムシェイディが帰ってきた。ケンドリック・ラマーの無敵時代が、ついに終わりを迎えつつあるのかもしれない。
ノミネートされたのは、ドレイク、エミネム、フューチャー、ケンドリック・ラマー、そしてタイラー・ザ・クリエイター。
2025年のアメリカン・ミュージック・アワード(AMA)で、ラップ界の帝王と称されたDotがまさかの苦汁をなめる展開に。
確かに『Not Like Us』で「Favorite Hip Hop Song」を獲得したが、それ以外は全敗という結果。
「Artist of the Year」「Album of the Year」「Song of the Year」など、主要5部門で名を連ねるも、勝者はなんとビリー・アイリッシュ。
ラップ界の王が、ポップの女王に屈した夜となった。
エミネムが復活、ヒップホップ部門を完全制圧
さらに驚きなのが、エミネムの圧勝劇だ。
「Favorite Hip Hop Artist」と「Favorite Hip Hop Album」の両部門をかっさらい、ベテランの底力を見せつけた。
ケンドリックとの一騎打ちが期待されたが、結果はエミネムの完全勝利。
“ラップゴッド”の称号は、やはり彼のものだったのかと思える。
ブルーノ&ガガがW受賞、ケンドリック×SZAを粉砕
「Collaboration of the Year」でも、ケンドリックとSZAのタッグがノミネートされたが、受賞したのはブルーノ・マーズとレディー・ガガの『Die With A Smile』。
この曲はさらに「Favorite Music Video」でも『Not Like Us』を打ち破り、W受賞を達成。
まさにケンドリック包囲網とも言えるような結果となった。
だが、ライブでは「歴代最強」更新中
シアトルで14.8億円!ラップライブ史上最高売上を樹立
ステージの上では、ケンドリックは今も世界最強だ。
SZAとのツアー「グランド・ナショナル・ツアー」のシアトル公演では、6万1千人超を動員し、14.8億円超の売上。
これにより、1公演で最も稼いだラッパーという称号を手に入れた。
ダラス公演でも伝説更新
AT&Tスタジアムでのライブでは11.8億円を超える売上を記録し、自身の記録を軽々と更新。
参考までに、かつての保持者The Weekndの記録は約9.8億円。ケンドリックは完全に別次元に突入している。
チャートでもラップ史に名を刻む
『Not Like Us』は、史上初めて1年間連続でビルボード・ホット100にランクインしたラップソングとなった。
これはドレイクにも、J.コールにも、エミネムですら成し遂げていない偉業。
ツアーで歴史を作り、チャートで記録を塗り替える——ケンドリック・ラマーの進撃は、まだ終わらない。
AMAに敗れても、ケンドリックはやはり“本物”
確かに、今年のAMAはエミネムとビリーに持っていかれた。
だが、数字が証明している。
ステージの上、チャートの上で、ケンドリック・ラマーは誰にも止められない存在なのだ。