2026年1月第3週|今週のヒップホップニュース総まとめ ─ J. Coleの引退
via @50Cent @21savage @realcoleworld
10年越しのアルバムが問う、ラッパーの「終わり方」
2026年1月第4週のヒップホップシーンは、未来への布石と過去の再評価が同時に進行する、複雑かつ豊かな様相を呈した。J. Coleが長年予告してきたアルバム『The Fall-Off』のリリース日を確定させ、ラッパーの「キャリアの終え方」という大きな問いを投げかけた。時を同じくして、伝説的デュオClipseがグラミー賞の舞台に立つことが決定し、15年越しの「物語の回収」が始まる。さらに、人気企画Verzuzの復活や、50 CentによるDMXのドキュメンタリーポッドキャストの発表は、プロデューサーや故人の功績をいかにして次世代に語り継ぐかという、シーン全体の課題を浮き彫りにした。 今週の出来事は、単なる個別のニュースではない。アーティストが自らの物語をいかにコントロールし、歴史をどう再定義し、そして次世代に何を残すのか。ヒップホップという文化が持つ、ダイナミックな自己言及性と進化のプロセスそのものが可視化された一週間だったと言えるだろう。
今週の結論
今週の中心は、J. Coleが『The Fall-Off』の発売日を確定させたことで「キャリアの終わらせ方」というテーマが一気に現実になった点にある。
同時に、Clipseが“いま”の評価軸でグラミー主要部門に食い込み、過去の遺産が「再証明」される局面が来た。
そしてVerzuzは、ラッパー中心の物語から「制作カタログの力」へ視点を戻し、プロデューサーの価値を表舞台に引き上げた。
〖0〗今週の地図(最初の10秒で掴む)
トピック何が起きた?重要度J. Cole『The Fall-Off』が2/6リリース確定。"終わり方"が主題化した★★★★★Clipse × Pharrell2/1グラミーで15年ぶりの「再会」が公式舞台へ★★★★☆シーンの現在地ビーフ、DMXポッドキャスト、Carti裁判、Verzuz──4つの断面が同時進行★★★★☆
今週の結論: 2026年のヒップホップが問うているのは「どう終わるか」と「どう語り継ぐか」。J. Coleは幕引きを、Clipseは中断の回収を、50 CentはDMXの物語を、Verzuzは裏方の価値を──それぞれの形で"完結と継承"を同時に走らせた週だった。
〖1〗重要ストーリー3本
▶1:J. Cole『The Fall-Off』(2/6)──「引退」より先に、"終わり方"を作品にする
J. Coleが『The Fall-Off』を2026年2月6日にリリースすると発表した。
タイトル自体が長年の伏線だっただけに、今回はただの新作告知じゃない。「物語が日付を持った週」だった。トレーラーは派手さを排し、セルフサービスの洗車場や静かなダイナーで日常を映す。ナレーションはこう問いかける。
Everything is supposed to...
Number_iはなぜヒップホップチャート1〜4位を「独占」できたのか
──Apple Music上位占拠が投げかける7つの問いと、シーンが報われるための論点整理
via @neverdesign96・@number_i.official・@yzerr_breath
はじめに:批判ではなく「ジャンル設計」の話
ここ最近話題のトップになっているこの問題
発端は2026年1月、Number_iがApple Musicのヒップホップ/ラップ部門で1位から4位を独占した──という情報が拡散した。この出来事に、どこか引っかかりを覚えた人もいるだろう。
そしてこの出来事にYzerr,T-Pablow,Watsonが武道館で未公開楽曲Dassaiで言及。
本稿は、Number_iやファンを頭ごなしに否定するための文章ではない。むしろ論点は逆である。“ヒップホップ”という棚(ジャンル枠)で起きたことだからこそ、いま一度、装置の仕組みと責任の所在を整理したい。
「なぜ、J-POPではなくヒップホップだったのか」
この問いに輪郭が出れば、議論は好き嫌いやアイドル叩きから離れ、業界設計の議論に上がる。そしてそれは、何よりラッパーが報われる構造を考えることにつながる。
第1章:何が起きたのか──「上位独占」が持つ性格
Apple Music ヒップホップ部門 1〜4位独占(とされる状況)
今回Number_iで埋まったことで、起きることは明快だ。
第一にApple Musicで“ヒップホップ”を探しに来た新規リスナーが、まずNumber_iに触れる、そしてアルゴリズムが上位曲を“その棚の代表例”として学習し、推薦が寄る。その結果、同じ棚で10年・20年活動してきたアーティストの可視性が相対的に落ちるという事
これは負けた側が努力不足という話ではなく、ジャンル別チャートは、ただの人気投票ではなく、“入門口”を握る装置だからである。
「競争の結果」だけで片付ける?
もちろん、ファンが支えること自体は自然だ。応援は正当で、熱量は文化の一部である。ただし、ここでズレが生まれる。
ファンダム(彼らのファン層)の動員力
ヒップホップとしての評価(シーン内の批評・文脈・共鳴)
この2つは一致する場合もあるが、常に同じではない。そして問題の火種は、動員力が“ヒップホップ棚”の中で継続して発揮され、結果として入口が塗り替わったこと。
今回はあえてこの問題に踏み込もう。
第2章:Number_iとは誰か──議論を誤らせないための前提
メンバー
平野紫耀
神宮寺勇太
岸優太
3人は元King & Prince。ジャニーズを離れ、TOBEへ移籍した。
TOBE代表:滝沢秀明氏
ここで重要なのは、「誰がジャンルを決めたのか」という点だ。ジャンル表記は、アーティストの自己定義であると同時に、流通・マーケティング上の判断でもある。
メンバー本人の意向なのか
事務所(TOBE)の方針なのか
配信・レーベル側の整理なのか
現時点では外から断言できない。だからこそ本稿は、推測で断罪しない。ただし逆に言えば、説明がないままだと推測が増える。この構造が、今回の痛点である。
第3章:「ラップ」と「ヒップホップ」の違い──揉めるのはここが混線するから
整理する。
ラップ(Rap):技術。韻、フロウ、リズムへの乗せ方。ポップスにも搭載できる。
ヒップホップ(Hip-Hop):文化。歴史、現場、批評、対立、自己証明の倫理を含む。
「ラップができる」ことと「ヒップホップである」ことは、同義ではない。これは排除のための区別ではなく、(ジャンル)棚の意味を守るための区別である。
Number_iがラップ技術を磨いてきたことは、多くの人が認めるところではある。そして彼らのキャリアは“持たざる者の成り上がり”とは別の文脈にある。このギャップが、ヘッズとリスナーの摩擦が起こしているのだ。
第4章:Number_iをめぐる7つの問い──批判ではなく、検証の論点
現状のコメント欄やシーンの空気が引っかかるポイントは、だいたいこの7つに集約される。
問い① FC課金構造は、旧来のアイドルモデルと連続していないか
TOBEのFC料金(あなたの原稿の記載)
初年度 6,200円
2年目以降 5,200円特典に「ファンレター」が含まれる。
ここで言いたいのはFCは悪ではないし、非常に良くできた収益設計であること。問題は、“閉じた関係性”で成立する強い動員力が、“開かれた批評文化”を持つ棚(ジャンル)に入ったとき、入口の意味が変わり得る点だ。
ヒップホップは本来、参加資格が課金で決まる文化ではない。だからこそ相性の悪さが議論になってしまっている。
問い② 発声・歌い回しに“育成の履歴”が残っている?
Number_iのラップを聴いて、どこか聴き覚えのある感じがした人もいるかもしれない。あの裏声を混ぜたような独特の発声。
実は、以前HANAはラッパーなのか?で、一例として取り上げた嵐の櫻井翔、KAT-TUNの田中聖のラップと非常によく似ている。
アーティスト発声の特徴櫻井翔(嵐)裏声混じりの独特な発声田中聖(KAT-TUN)同様の特徴Number_i同様の特徴
ここはあくまで推測になるが、おそらくジャニーズの育成システムの中で、ラップの発声練習が長年同じ方法で行われてきたからではないだろうか。
Number_iの発声がジャニーズの型に聞こえるとすれば、それは彼らの個性というよりも、育成システムの名残なのかもしれない。
問い③ 「自律」は実現しているのか
Number_iは「自分たちの音楽を追求している」と語っており、志が素晴らしい。
構造を見るとこうなっている。
項目ジャニーズ時代TOBE移籍後収益構造FC課金モデル同じファン層ジャニーズファンそのまま移行発声方法ジャニーズの型変わっていない
「事務所を変えた」ことと「構造から自律した」ことは、もしかすると別の話なのかもしれない。“構造が変わったのか”が見えにくいこと自体が、疑問を生む可能性もあるのだ。
問い④ アイドルではないを志向しながら、アイドルの仕組みであること
Number_iは「アイドル」というレッテルから距離を置きたいように見える。ヒップホップアーティストとして認められたいという意志が感じられる。
しかし、収益構造を比較すると
Number_i一般的なラッパーFC年会費5,000円なしファンレター特典なし番組観覧抽選なし音源・ライブ主軸
この構造は、ヒップホップというよりも、やはりアイドルビジネスに近い。アイドルではないと主張しながら、アイドルの仕組みで収益を上げている──この点に、少しねじれを感じる人もいるかもしれない。
この2つは同居できるが、説明がないと彼ら自身の首を絞める危険がある。
問い⑤ チャート独占は「ジャンルの占有」になっていないか
ここは言い切りすぎると攻撃になるので、精密に書く。
入口を押さえると、新規がその棚を“それ”だと学習する
その棚で長年やってきたアーティストの露出が相対的に減る
だから当事者は「棚の意味が上書きされる」と危機感を持つ
これは嫉妬ではなく、可視性=生存の話である。
問い⑦ 「なぜヒップホップなのか」の説明がない
結局これが全部の根だ。
J-POPでも、ポップラップでも、ダンスでも成立したはずなのに、なぜヒップホップを選んだのか。
憧れなのか
世界戦略なのか
マーケ判断なのか
あるいはプラットフォーム上の便宜なのか
語られない限り、現場側は最悪の解釈をしやすくなる。Apple Music側のアーティストジャンルは、提出情報や運用上の判断が関わり得る(少なくとも“選ぶ/申請する”概念は存在する)。ならば、レーベル/運営が指定したのか、配信ディストリビューターが合わせたのか、プラットフォーム側の分類なのかこの“決定権の所在”が不明なまま、棚だけが既成事実化している状態も違和感を覚える人が出てくる理由かもしれない。
同じく「ヒップホップ」を名乗りはじめたアーティストとして、Fukase(SEKAI NO OWARI)がいる。
FukaseNumber_iレーベルDef JamTOBE制作自分で始めた事務所主導収益構造レーベル契約+ライブFC課金モデル発声独自に確立ジャニーズの型
Fukaseにも疑問がないわけではない。ただ、「自分で制作を始めた」という動き方やDef Jamである点で、Number_iとは構造が異なる。この形は今後も残りうるかもしれない。
第5章:シーンの声はなぜ上がるのか──「嫉妬」で片付けると、ラッパーが報われない
第5章:ラッパーたちの反応
反応している人たち
ラッパー発言・楽曲立ち位置T-Pablow「不正ばかりの世界興味ない、ただ別に有名になれれば手段とか選ばない」武道館で発表した未公開新曲最前線(BAD HOP元メンバー)YZERR「何がお前らと同じランキング?ジャンルが違うだろR.I.P」最前線(BAD...
YNW Melly裁判に衝撃の展開──証人妨害4罪状が開廷前日に消える!?
via @ynemelly instagram
あのYNW Melly(本名:ジャメル・デーモンズ、26歳)に対する証人妨害など4つの罪状が、陪審員を選ぶ前日になって突然取り下げられたのです。
2026年1月20日、フロリダ州の法廷で異例の事態です。弁護団は「652日間も、成立しない罪で拘束されていた」と強く抗議しています。
でも、これで終わりではありません。2018年に起きた二重殺人事件の再審が、2027年1月に控えているからです。
何が終わって、何が続いているの
まず整理。今回消えた罪状は、証人妨害、犯罪組織活動の指揮、殺人教唆、そして重大事件における証人妨害の共謀の4つです。これらはすべて、開廷前日に検察が自ら引っ込めました。
継続中の事件は、2018年10月26日に発生した二重殺人です。被害者はYNW Juvy(クリストファー・トーマス・Jr.、当時19歳)とYNW Sakchaser(アンソニー・ウィリアムズ、当時21歳)。2023年の裁判では陪審員の意見がまとまらず、評決不能で終わっています。
つまり、サイドストーリーがいったん幕を閉じ、本筋の殺人事件だけが舞台に残った状態です。
https://youtu.be/zz2-OH6zKN4?si=VM_MiQPXUKCUO5f5
検察が「前日撤退」を選んだ計算??
なぜこんな土壇場で取り下げたのでしょうか。検察が公開したメモに、答えのヒントがありました。「裁判官が核心証拠の採用をまだ決めていなかった」という一文です。
その核心証拠とは、拘置所内で録音された電話の内容でした。Mellyが重要証人に接触しようとした証拠だと検察は主張していましたが、マーティン・ファイン判事はその録音を法廷で使えるかどうか、判断を保留していたのです。
ここで検察は二つのシナリオを天秤にかけたそう。
一つ目は、陪審員を選んだ後で録音が却下されるリスクです。アメリカには「二重の危険」という原則があり、一度裁判が始まって無罪になると、同じ罪で再び起訴することはできません。弱い手札でゲームを始めれば、負けた瞬間にすべてを失います。
二つ目は、この録音を殺人事件の再審で使う選択肢を失うリスクです。証人妨害の法廷で却下されれば、本命の裁判でも同じ証拠を持ち出しにくくなります。
検察が選んだのは、証人妨害裁判を捨てて、殺人再審に証拠を温存する道でした。Melly側にとっては一つの勝利ですが、本丸の裁判で同じ証拠がより鋭い形で突きつけられる可能性が残っています。。
拘置所から飛び交った「暗号」
証人妨害事件には、ヒップホップ特有のコードが絡んでいましたそう。
検察の描いたストーリーはこうです。拘置所にいるMellyが、同じ施設の被収監者テレンス・マティスを仲介役として使い、保釈中だった共犯者YNW Bortlenに60回以上の電話をかけさせたというのです。
その通話で使われていたとされるのが、リアーナ、A$AP Rockyの子どもの母といったセレブの名前でした。実際にはMellyの元交際相手マライア・ハミルトンを指していたと検察は主張しています。マライアがメイバッハにいるか確認しろという指示も出ていたといいます。
検察の見立てでは、有名人の名前やブランド名を暗号にして、重要証人を黙らせる工作が行われていたということになります。
これに対し、弁護人のケアリー・ホーウォートは真っ向から反論。「録音があろうがなかろうが、最初から有罪にできる証拠などなかった」と。
2018年10月26日の夜に何が、、
証人妨害は、あくまで本筋の周辺で起きた騒動です。中心にあるのは、7年前のあの夜に何があったかという問いです。
2018年10月26日深夜、フロリダ州フォートローダーデール近郊でレコーディングを終えた4人がジープに乗り込みました。運転席にはYNW Bortlen、後部座席にはMelly、そしてJuvyとSakchaserが同乗していました。
その後、MellyとBortlenは病院に駆け込み、「走行中に銃撃された」と訴えました。しかしJuvyとSakchaserはすでに息絶えていました。
検察が提示したストーリーは、外部からの襲撃ではなく、車内での犯行でした。弾道分析によれば、銃弾は車外からではなく車内から発射されたとされています。スタジオを出るときの防犯カメラには、Mellyが運転席の後ろに座っている姿が映っていました。
検察の主張は明快です。Mellyが後部座席から2人を撃ち、Bortlenと共謀して「ドライブバイに遭った」ように偽装したというものです。
2023年の裁判では、陪審員は9対3で有罪寄りでしたが、全員一致には至りませんでした。少なくとも1人が「証拠不十分」を主張し、他の2人もその立場に回ったと報じられています。
共犯者Bortlen
事件のもう一人の被告、YNW Bortlenは2024年に重要な決断をしています。
殺人罪2件を取り下げてもらう代わりに、事後従犯と証人妨害で10年の刑を受けることに同意しました。さらに、後日プロファーと呼ばれる情報提供を行うことにも応じたと報じられています。
つまり、Bortlenは再審で検察側の証人として法廷に立つ可能性があるのです。
何を知っているかだけでなく、自分の量刑と引き換えにどこまでMellyに不利な証言をするのか。その駆け引きが、再審の行方を大きく左右するでしょう。
「Murder on My Mind」は自白か、フィクションか
筆者も何故か効いてしまうこの曲
和訳動画はこちらから
https://youtu.be/Cw_7Smqtm0U?si=8Hgtx74ZTuOASsTJ
この事件には、ヒップホップと司法の根深い関係が。
Mellyのブレイク曲「Murder on My Mind」は、殺人への衝動を一人称で描いた楽曲です。事件後、この曲は「自白ソング」のように解釈されることが増えました。弁護側は、事件と直接結びつかない歌詞や、フィクションとしての表現を被告人の実像として扱う危険性を訴えてきました。
ヒップホップは誇張やメタファー、キャラクター表現を通じてリアルを描く文化です。でも法廷という場に持ち込まれると、その文脈は剥ぎ取られ、危険な人物像を補強する材料として機能してしまうリスクがあります。
いつ書かれた歌詞なのか、事件とどう結びつくのか。その線引きが、裁判の公正さを左右します。
弁護団が突きつける問題。
新たに弁護チームに加わったドリュー・ファインドリングとケアリー・ホーウォートは、取り下げを受けて声明を出しました。
罪状の棄却は歓迎するが、最初から犯罪が成立していないことは明らかだった。それなのに州がその結論に達するまで652日もかかった、と。
弁護団は、2027年1月の再審を待つ間の身柄釈放を求める構えです。
Mellyは2019年2月の逮捕以来、約7年間を保釈なしで拘束され続けています。もし最終的に無罪となれば、この長期拘束は深刻な人権問題として議論を呼ぶでしょう。
ただし、今回の取り下げは無罪を意味するものではありません。検察がこの件での立証を現時点では進めないと判断しただけで、殺人再審で同じ証拠が別の形で登場する可能性は残っています。
再審までに注目すべきポイントは三つあります。
身柄の扱いです。約7年に及ぶ未決拘禁のまま再審を迎えるのか、条件付きで釈放されるのか。判決次第では、この長期拘束自体が大きな議論の的になります。
そしてBortlenの証言。司法取引に応じた彼が検察側証人として立つのか、立つならどこまで踏み込んだ証言をするのか。初回裁判で割れた陪審の判断を動かせるかどうかが焦点。
最後に死刑求刑の行方です。フロリダ州法では二重殺人に対して死刑を求刑できます。検察が再びその選択肢を取るのか、前回のミストライアルを踏まえてどう判断するのかが問われるのか。。
この事件のタイムライン
時期出来事2018年10月26日YNW JuvyとYNW Sakchaserが死亡2019年2月13日MellyとBortlenが第一級殺人罪で起訴2023年7月22日初回裁判が評決不能で終了2023年10月証人妨害など追加起訴2024年9月Bortlenが司法取引に応じ10年の刑2026年1月20日証人妨害など4罪状が取り下げ2027年1月(予定)二重殺人事件の再審
よくある質問
証人妨害事件はどうなりましたか? 2026年1月20日、検察が4罪状すべてを取り下げました。陪審員選任の前日という異例のタイミングでした。
殺人事件も終わったのですか? いいえ。2018年の二重殺人事件は継続中で、再審は2027年1月に予定されています。
なぜ検察は取り下げたのですか? 核心証拠である拘置所内の電話録音を、裁判官が採用するかどうか決めていなかったためです。この証拠を殺人再審で使う選択肢を残す判断だったと考えられます。
Mellyは釈放されますか? 弁護側は釈放を求めていますが、殺人事件での拘束が続いており、現時点では未定です。
死刑の可能性はありますか? あります。フロリダ州法では二重殺人に対して死刑求刑が可能で、検察はその選択肢を持っています。
YNW Melly裁判の裏側:共犯YNW...
A$AP RockyがDrakeにディスの応酬「だからお前の女を奪った」深掘り
幾度の延期を経て、A$AP Rockyがついに新アルバム『Don‘t Be Dumb』をリリースした。前作から実に8年ぶりとなる本作は、半ばリリース自体を諦めていたリスナーも多かっただけに、想定より早く手元に届いたことへの歓喜の声が広がっている。
https://twitter.com/kurrco/status/2011810889922421094?s=61
Tim Burtonが携わったカバーアート、豪華な客演陣、そして“ついに公開された“という事実だけでも話題性は十分なのだが、それだけで終わらないのがRockyという男だ。
今回、彼はアルバム内でDrakeに対し、触れれば切れてしまいそうな程鋭いディスを放ったのである。
「だからお前の女を奪った」Drake涙目のディス連発
問題の楽曲は4曲目「STOLE YA FLOW」だ。同楽曲において、RockyはDrakeについて以下のように言及した。
「まずお前が俺のフローを盗んだんだ、だからお前の女を奪った」
この一節は、DrakeがRockyのスタイルを模倣してきたという長年の疑惑、そしてDrakeの元カノであり、現在Rockyの妻であるRihannaの存在を強く示唆している。
極めて鋭利。自分が言われたら恥ずかしくて爆発すると思う。
続けて、Drakeに浮上していた整形疑惑のある腹筋に絡めたラインを披露。この疑惑については、すでに昨年のKendrick Lamarによる「Euphoria」、そしてMetro Boominの「BBL Drizzy」という楽曲にてイジり倒されている。
「BBL*を入れてる奴もいるらしいが、俺たちがボディシェイミングすることはない、ラッキーだったな/Rockyの名前に泥を塗ったくせに、やってることと言えば真似事ばかりだな」
*自身の脂肪を吸引する整形方法
ディスはまだまだ終わらない。7曲目の「NO TRESPASSING」では、テキサスに拠点を移したDrakeに更なる恐怖を与える。
https://twitter.com/hotnewhiphop/status/2012039497622696001?s=61
「アイツは嫉妬してるみたいだな、見ればわかる、必死こいてるみたいだが嘘をつく必要はないぞ/テキサスに移る選択肢もある、万全の守りで動き回ってやる、お前のエリアに踏み込んで火を浴びせてやるんだ」
多分、Drakeのライフは0になっただろう。
彼の反応がこれからの注目ポイントになってくるだろうが、昨今の彼の立ち位置はおおよそ「Kendrickに負けた、ヒップホップを商業的に利用しているヤツ」だ。SNS上でも彼がおもちゃ扱いされ、ネタ同然の存在となっている場面を目にした人は少なくないだろう。
この圧倒的不利な立場をひっくり返すためには、生半可な反撃では足りない。流れそのものを変えるほどの、決定的な一撃が求められている状況だ。
これはディス疑惑ではない
最近、Rockyはポッドキャスト番組『Popcast』にて、このディスの対象についてほぼ答えを出している。
番組ホストから「誰に向けたディスなのか」尋ねられた際、Rockyは「みんなわかってると思う」と発言。世間の見方が間違っていないことを認めた形となった。
https://www.instagram.com/reel/DTjOfHwgS4U/?igsh=Yno3cmw1M2ZoaXo2
彼とDrakeの関係性が拗れた理由について、Rockyは以下のように語っている。
「初めは友達だったヤツが敵になるのを見てきた。彼らは不利益な存在になるし、攻撃するようになってくる。それがいろんな場合において誤解に繋がってしまうんだと思う。」
その後、再度ディス対象を問われた際には「俺のことかもと思うヤツに対してだよ」と答えているのだが、文脈を踏まえればDrake確定だと考えて良いだろう。
まさかのKohh(千葉雄喜)イズムをここで感じることができるとは…。偉大なラッパーが考えることは万国共通なのかもしれない。
『Don’t Be Dumb』はどんなアルバム?
ここ数年、Rockyの人生は大きく動いてきた。
Rihannaとの間に3人の子どもを授かり、長期にわたる裁判を乗り越え、俳優として映画にも出演。常人なら何度も人生をやり直さなければ経験できない出来事が、短期間に凝縮されている。
そうした時間を経て完成したのが、この『Don’t Be Dumb』だ。当初は『All Smiles』というタイトルで、より早いリリースが予定されていたが、度重なるリークによって延期を余儀なくされたという。
https://www.instagram.com/p/DTiW5oKEQu0/?igsh=MW53Z21zbWRjMzg2Zw==
数々の障害を越えて世に出た本作にはTyler, The Creator、Danny Elfman、Doechii、Thundercat、Gorillazといった豪華な面々が参加している。
待たされた分だけその重みも大きい。今のA$AP Rockyを知る上で、避けては通れない一枚であることは間違いない。
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A$AP Rockyが7年ぶりとなる新アルバム『Don't Be Dumb』のリリース日を公開!
A$AP Rocky、新作アルバム『Don’t...
2026年1月第2週|今週のヒップホップニュースを総まとめ
「物差しが壊れ、作品が戻った」──チャートの地殻変動と創作の帰還が交錯した1月第2週
HIPHOPCs Intelligence Unit|2026年1月16日更新
via @realcoleworld @asaprocky instagram
2026年1月第1週 | 今週のヒップホップニュースを総まとめ
この記事でわかること
YouTubeがBillboard集計から離脱(1/16施行)──チャートの"物差し"が変わる歴史的転換
J. Cole『The Fall-Off』が2月6日リリース確定──8年越しの待望作、ダブルアルバムの可能性
A$AP Rocky『Don't Be Dumb』本日リリース──8年ぶり復帰、Tim Burtonコラボ、Spotify史上最多プリセーブ
Rolling Loud 2026がマイアミからオーランドへ移転──"聖地"の概念が更新された週
KING OF KINGS 2025でT-TANGGが日本一のMCに──賞金300万円、延長戦の激闘を制す
RIP SLYME×Creepy Nuts対バン決定──活動休止前最後の世代横断イベント
今週の地図──5秒で掴む
領域今週のキーワード注目度Industry(業界構造)YouTubeがBillboard集計から離脱(1/16施行)★★★★★Release(リリース)J. Cole『The Fall-Off』2/6、A$AP Rocky『Don't...
【HIPHOPCs独占インタビュー】現LAの大門弥生が4SHOOTERSへ|ICE SPICE,Sexyy Redと同列に立てた理由と今後
スターになるために生まれてきた人っているんだなぁ、というのが大門弥生さんと初めて会って話をした時の筆者の印象である。本人もこの仕事以外したことが無いと言っていたように、自分の魅せ方も、表現の仕方も、恐らく全て知り尽くしている。笑顔になる度に覗く、歯のグリルズ。口調はゆっくりでも、好きな話題になるとキラリと輝く瞳が印象的で、人を惹きつける魅力に溢れている。恐らく生粋のアーティスト、とは彼女のような人を指すのだろう。
ロサンゼルス1月土曜日の昼下がり。大門さんが指定したコリアタウンのタイ料理屋で待っていると、すらりと背の高い美しい女性が、可愛い娘さんを乗せたベビーカーを押して現れた。筆者も6歳児を連れて来たので、業界でもなかなか無い、子連れ同士のインタビューが始まった。ちなみに今回は、弊社の記事でもお馴染み、自他ともに認める大門弥生ファンのCook Oliver記者も日本からリモートでインタビューに参加してくれた。後半部分の、大門ファンならではの視点で切り込んだ彼の質問にも、大注目して欲しい。
大門弥生が大門弥生を語る!
Sei:じゃあ、えっと、もうね、日本でブレイクしてヒップホップ界で知らない人はいないと思いますが、ヒップホップ若葉マークの読者さんのために簡単な自己紹介をお願いします。
大門:自己紹介。えーっと。歌を歌ってます。大門弥生です。歌とラップをしていますが、一応、シンガーソングライターです。
Sei:自分でも書いてるんですよね。
大門:はい。今は2024年からロサンゼルス在住です。
Sei:デビューは何年ですか?
大門:めちゃくちゃ遡ると、 2010年にガールズユニットでデビューしてて。rhythmicっていう今のK-POPアイドルの超初期ぐらいの時代にガールズユニットでデビューして、そっから三年ぐらいアイドルを経て、ソロに変更した感じです。
Sei:その時は歌って踊って?
大門:その時は歌って踊ってたけど、メインはダンス。で、そのもっと前は大阪のアンダーグラウンドのシーンでヒップホップダンサーをしてたんですけど。
Sei:それは何歳の時ですか?
大門:まあ、ほんと 16、17ぐらい。で、子供だったけど、大人に混じって夜のクラブでやってました(笑)
Sei:夜のクラブで (笑)。なるほど。じゃあヒップホップにハマったきっかけって、元々はダンスから入ったってことですか?
大門 : そうですね。13歳の時にリアーナがデビューで日本に来日しに来て、確か大阪の難波Hatchだったかな?1000人ぐらいのベニューなんですよ。オールスタンディングで。13歳だったんで、ちょっと身長もちっちゃいじゃないですか。一番前行ったろーと思って、他のお客さんを掻き分けて一番前に行って、くらったことから入ってます。
Sei:生リアーナを。
大門:生リアーナを。一番前で。初、生黒人を体感した経験でしたね、その時。
Sei:リアーナやはり綺麗でした?可愛かったですか?
大門:もちろんですが、私はその時リアーナのダンサーがかっこよすぎて。
Sei:あー、なるほどね。
大門:一番前のステージでダンサーに触れれるかどうか。絶対やったらあかんけど。絶対やったらあかんけどって(笑)。
Sei:(笑)すごい!なるほど。そこからじゃあヒップホップというか、ダンスにはまって。
大門:はい。
Sei:シンガーソングライターっていうことなんですが、自分で書き始めたのはいつなんですか?
大門:本格的に書き始めたのはガールズグループの活動が終わってからで、でも本当にそれより前はダンスがメインだったんで、歌詞を聞くっていうよりかは、リズムを重視に音楽を聴いてきたんですよね。なので、結構書くのはもう、右も左もわからぬままって感じでした。
Sei:当時メンターみたいな人はいなかったんですか?
大門:一人出会った人がテクノを作ってる方で。その人にビートを教えてもらったりとかしたけど、歌詞は独学です。
Sei:独学なんですね。自己流で頑張ってたんですね。あの、歌の歌詞とラップのリリックスって全然違うじゃないですか。自分のバースもご自身で書いてるんですよね。
大門:はい
『ヒールで任王立ち』後のスランプ期
Sei:ラップを始めようと思ったきっかけは?歌から?
大門:うーん。もともとヒップホップ好きだったんで。なんか歌とラップとダンスの境界線は私の中であんまりなくて。いろんな曲をやってみたかった中、『ヒールで仁王立ち』って曲。
Sei:超有名ですよね。かっこよかったし、セクシーでしたよね。
大門:ありがとうございます。あの楽曲は、SHINGO★西成さんにプロデュースしてもらって、もちろん皆さんご存知だと思いますが、大阪の大先輩ラッパーで。私が書いた歌詞を、SHINGOさんがほぼほぼ添削してくださったんです。
Sei:私あの曲めっちゃ大好きで。しかもあの、関西弁ですよね。関西弁でラップっていうのがもう斬新でしたね。大ショックでした。素晴らしいとしか言いようがなかったです。
大門:ありがとうございます。私も大好きで。本当に素晴らしい歌詞だったからこそ、SHINGOさんに書いてもらったっていうのが。次何書けるねんっていうプレッシャーがでかすぎて。
Sei:ああ、そうなっちゃいますよね。
大門:で、ちょっとライターブロック(スランプ)みたいなのにかかってしまって、すごい書くのが難しい時期があったんですけど、その『ヒールで仁王立ち』の次に『NO BRA!』って曲を出して、そんときにちょうどライターズブロックにかかってて。
Sei:あらら。
大門:その時は収録も入って、もうレコーディングで収録されるから全部書かないといけない。でもどんだけ徹夜しても、全く思い浮かばない。
Sei:完全にスランプですね。
大門:はい。というのが続いて。で、もう結構ヤケになって、収録中に書き上げたのをプロデューサーのXLIIさんに見せたら「めっちゃいいじゃん」って言ってくれて。でも私はもうあのSHINGOさんの歌詞が凄すぎたことによって、自分から出てくる歌詞がもう全部最低ぐらいに思えちゃって。プレッシャーになってたんです。
Sei:そうなんですね…。大門さんにもそんな時期があったんですね。
大門:なんで、その時はそのプロデューサーの一言で救われたっていうか。救われて楽曲になって、ありがたいことに皆に愛される曲になったんですけど。それが一番結構ライターズブロックかかったかもしれない。最初の頃ですね。
Sei:最初の頃ですか。なるほど。じゃあもうそれがやっぱラッパーとして苦労した点というか、つらかった点の一つですか?
大門:そうですね。私その時本当に自分の中ではリリックス初心者だったんで、急に大先輩のアドバイスが出てきて、自分でも書けないような表現も書かせてもらって。もしかしたら日本のシーンの皆さんが私に注目してくれ出してた時期が、一番なんか書くのが辛かった時期と合致してたかもしれないです。
Sei:逆になんかこう、アーティストで良かったなって思う瞬間とかありますか?
大門:もう全部です。結構ちっちゃい頃から音楽やってたんで、むしろこの職業しかやったことがなくて。 高校卒業でデビューしたから。 なんか本当に音楽の仕事とダンスを教える仕事しかしてないんで、他の人生をあんまり想像できないんですけど。 でもやっぱライブが一番好きです。
Sei:もうアーティストになるために生まれてきたようなもんですね。
大門:(笑)ありがとうございます。そうだと嬉しいです。今はLA在住なので、やっぱ日本にいた時みたいに毎週毎週ライブがあってファンが来てくれてっていうことが一旦なくなってるから。
Sei:うんうんうん。でもそれはそれで、なんか人生の中の違う大事な時間を過ごしてるわけじゃないですか。
大門:なんか今、次のフェーズに行くための孤独みたいな。準備みたいな感じです。
https://youtu.be/WtBAsKYDApA?si=eriGO4iLkE-WVVbE
女性ラッパーとして感じること
Sei:次のフェーズですか。なるほど。あの『ヒールで任王立ち』出ましたけど。あの強い女性像みたいな感じ。あれは自分で作ったキャラですか?それともリアルな大門さん?
大門:あれは正直、当時は憧れてた女性像だったんです。自分がなりたかった像。今は結構あれぐらいのモチベーションにはなってると思います(笑)。
Sei:(笑)ああ、そうですよね。なんかアメリカ住んでると強くなりますよね。
大門:なりますよね。あと、子供が出来て母になったのもあるし。
Sei:そっかそっか。あの、女性のつながりの質問なんですけど、日本もね、アメリカもそうなんですけど、HIPHOPって男性が強い業界じゃないですか。で、その中でも女性ラッパーって結構風当たりが強いじゃないですか。例えば男性ラッパーがエッチな歌を歌っても何にも言われないけど、女性ラッパーが歌うとなんか卑猥とかね。男性からも女性からも色々言われちゃうじゃないですか。なんかそういうことって日本にいて感じたことありますか?
大門:うん、昔はもうめっちゃありました。それこそダンサーは女の子が多かったけど、私、レゲエの界隈でもやらせてもらったんですよね。レゲエとHIPHOPは特にこの何年かは女の子がいっぱい増えてますし、自立してしっかりやってる子もめっちゃ多いけど、私がめっちゃ若い頃ってほぼいなかったんで。
Sei:そうですね。結構先駆者的な立ち位置でしたもんね。
大門:だから、うーん、なんか。差別まではいかないけど、不利に感じたりとかすることはすごくあって。だから多分...『ヒールで仁王立ち』みたいなちょっと強い像になりたかった、ていうのはめっちゃありました。
大門弥生が注目するアーティスト達
Sei:ありがとうございます。 リスペクトとか、好きなアーティストやラッパーいますか? 今注目してる方とかでもいいんですけど。
大門:注目してる人ですか?今 アメリカでやっぱアジア人として、ってなってきたらKHANTRAST っていう、中国人で移民で- ニューヨークでやってる方なんですけど。彼は移民としてアメリカに来たけど、いわゆる富裕層のリッチチャイニーズ、お金持ちのアジアンとして来たわけじゃなくて。ブロックリンで一から移民として成り上がってきたんだ、っていうのを歌詞にしてて。やっぱLAにみんな来るアーティストって、各国で成功した人が多いじゃないですか。だけど私は、やっぱりアメリカの音楽が好きで、こっちに基盤を移したくてやってきた。日本で自分が思った地位になってからアメリカに来たわけじゃなくて。(例えば他のアーティストみたいに)大勢のチームを連れて、派手にダーンってできるような感じで来たわけではなかったから。KHANTRASTの、移民の苦労とかストラグルというか……はめっちゃ共感するし。やっぱ今アメリカでもすごいK-POP が出てきてるけれど。
https://youtu.be/Hre1L9hFDvg?si=uHZeaq0QVQRjnEN_
Sei:そうですね、ここら辺(インタビューはコリアタウンで行われた)、LAにいっぱいいますもんね。韓国系アメリカ人ラッパーとかもね。
大門:その中で彼は結構、ほんと黒人のファンの方が多いぐらいと思います。それもめっちゃなんかアジア人として誇りというか。インスピレーションだし。女性だったらSAILORRは、やっぱ...彼女はベトナム系アメリカ人だけどアジアのカルチャーをしっかり出して。
https://youtu.be/st74boNsmEs?si=jMJ23RnzeUI658vb
Sei:うん、うん、うん。
大門:彼女も多分ファンベースは黒人が多いと思うんですよ。R&Bなんで。だから、ああ、このジャンルでもアジア人が出てきたんだっていう驚きと嬉しさと。
Sei:アメリカも最近はアジア系のラッパーも多いですからね。
大門:やっぱちょっと前までって考えられなかったじゃないですか。 ちょっと先輩の世代になったら、アメリカに住んでるけど日本をベースにしないといけない、ぐらいの考えの人が多かったかもしれないけど。なんか、その枠すら今もう変わってきてる先駆者が出始めてるっていうのはかなりインスピレーションや希望にもなってますし、この時代にアメリカに住めていることが本当に光栄です。
Sei:大門さんがこっちでラップをするとしたら英語ですか?日本語ですか?
大門:今結構出してない曲たちは9割英語です。
Sei:9割英語なんだ。なるほど。楽しみです。でもなんか日本語と英語を混ぜてもなんかカッコ良さそうですよね。
大門:そうですね。混ぜても面白いですね。でもやっぱ一発で聴いてアメリカ人にも分かるようなスキルは身につけたいなと思って。
Sei:なるほど。楽しみにしてます。ここからは大門さんの大ファン、HiphopCsきってのイケメンライター、日本のCook Oliver記者と繋げますね。
原点、ジャパレゲの記憶
Cook:大門弥生さんは昔、ジャパレゲのイメージがすごく強くて。自分が中学生の時代に友達の家でジャパレゲが流れてて、シャッフルで絶対I-VANさんとコラボしていた時の楽曲が流れていたのが大門さんの初めての楽曲だったの覚えています。あの頃の大門さんにとって、音楽活動はどんな位置づけでしたか?
大門:ボンボクラー!!ありがとうございます。位置づけ。音楽活動はLife、仕事。うーん。あぁ、あの時は本当にソロでデビュー、ほんとデビュー作ぐらいなんです。そのやってもらってたI-VANさんとの楽曲が。『BAD JAPANESE』って曲なんですけど。いや、もう結構がむしゃらでした。
https://youtu.be/Xr5ZbPV_7KY?si=2OB9eXmiTzWe1aPQ
Cook:がむしゃらだったんですね。次の質問です。ジャパレゲ全盛期に影響を受けたアーティスト、セレクター、サウンド、プロデューサーや(CHEHONさんとのSpicyも含めて)できれば当時の現場でのエピソードとか、大門さんのルーツなどに添えていただけるととてもありがたいです!
大門:私はめちゃくちゃジャパニーズレゲエの界隈で育ったわけではないんですけど、やっぱ大阪出身なんで、私がちっちゃい時はずっとジャパレゲが街で流れてました。一番最初の記憶は三木道三さんの『LIFETIME RESPECT』です。なんか、小学校のプールとか市民プールの時間にかかってて。めちゃくちゃ毎日流れてて、それが最初の出会いだけど、さっき言った通り、リアーナのコンサートに最初に行った時の衝撃がでかくて。その時なんかリアーナとかショーン・ポールとか、ポップのアーティストがダンスホールのインフルエンスを受けてる曲発売してるのがめっちゃ大きかったから。それは結構自分のベースかもしれない。なんかジャパレゲは自分が大人になってから完全に、その、界隈とコミュニティとして絡ませてもらえるようになって。一番尊敬してるのはMighty Crownさんです。
Cook:Mighty Crownさん。
大門:はい。みんなそうですかもしれないんですけどね。世界でバリバリやられてて。
転換点、シンガー、ラッパーの大門弥生
Cook:なるほど。 ありがとうございます。 ...
普段ライターって何聴くの?オススメHipHopアルバム5選【Sei編】
今回は読者から「ライターたちが普段聴いてオススメするHipHopアルバムを教えて欲しい」とリクエストがあったので、筆者も「化石」や「浦島太郎」と言われないよう頑張って、遥かなる昔…否、我らの青春時代から最近の推しまでを紹介しようと思う。
ただ、自他共に認めるヒップホップオタクなので、ある程度好みの偏りはあるものの、好きなアーティストや歌が多すぎて選べないのだ。たった5つに絞ることなんて無理ゲーなのである。そこで思いついたのが、「一粒で2度おいしい」もどき、1枚に名アーティストと名曲が沢山詰まったおいしいトコ取りの、映画サウンドトラックの存在。著作権の関係か、最近あまり目にしなくなったものの、今回はヒップホップ系の楽曲が使用されているサントラから推しの5点を紹介しようと思う。
https://hiphopnewscs.jp/2025/12/28/普段ライターって何聴くの?オススメhiphopアルバム5/
Friday (1996)
まず初めに紹介したいのが、当時横にのけ反りながら「Damn・デーム!」というジェスチャーを流行らせたIce Cube(アイスキューブ)出演の名コメディ『Friday』のサントラだ。どうやらキューブ氏は現在続編を作成中との噂だが、これはヒップホップ好きにはMUSTで聴いて欲しい逸品である。印象的なイントロ「Thank God It’s Friday(TGIF)!ブ、ブ、ブ、ブ、ブヤカッシャ~」から始まるDr. Dre(ドクター・ドレ)の『Keep Their Heads Ringin’』からアイスキューブの『Friday』、その他Cypress Hill(サイプレス・ヒル)、Scarface(スカーフェイス)、Tha Alkaholiks(ザ・アルカホリックス)らが楽曲を提供している。名サウンドトラックの1つである。
https://youtu.be/Gg5KfL-4asE?si=oYDCGCKMwQlZjjvv
Space Jam: Music from and Inspired by the motion picture (1996)
90年代はサントラ黄金期で、名作が多い。もう1つ1996年からの名盤は、『Space...
なぜ2Pacは史上最高のラッパーと呼ばれているのか?レジェンドの人生大解説!【デスロウ編】
皆さま待望の、Death Row Records編に突入する。
1994年、Suge Knightはすでに2Pacとの契約に向けて動き始めていたという。当時Death RowはDr. Dre、Snoop、Tha Dogg Poundといったアーティストが所属し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、Sugeはパックこそがレーベルをさらに上のレベルに引き上げられる存在だと確信していた。
https://hiphopnewscs.jp/2025/11/22/なぜ2pacは史上最高のラッパーと呼ばれているの/
2Pacは『Strictly 4 My N.I.G.G.A.Z…』をリリースしたばかりで音楽界だけでなく、当時トップシンガーだったJanet Jackson出演の『Poetic Justice』から『Above the Rim』まで、映画界でも注目を集め引っ張りだこで、巷では彼こそが未来のスターだと囁かれていた。Sugeはパックに契約を持ちかけたが、彼はまだ自分の人気と自由を手放す準備ができていなかった。それに加え、まだInterscope Recordsとの契約が残っており、独自の計画もあったため、自分のペースで物事を進めたかった。
パックが最終的にDeath Rowと契約したのは1995年9月、ニューヨークでの銃撃事件、服役、そして『Me Against the World』のリリースを経てからのことである。300万ドルの保釈金が払えず収監されていたパックを救ったのはSugeだった。当時パックはInterscopeと契約していた。しかし、インタースコープは彼をどう扱えばいいのか分からずにいたという。SnoopからパックをDeath Rowに誘うよう提案を受けたSugeは、インタースコープの社長であるJimmy Iovineにかけあった。「2Pacを俺にくれ。彼の契約を俺に譲渡して欲しい。俺なら奴をどうすればいいか分かっている」
彼はパックをクリントン刑務所から保釈するために保釈金を支払い、その見返りとしてパックは3枚のアルバム契約にサインした。この決断はWest Coastラップの歴史を永遠に変え、そして『All Eyez...
